言わないと分からない
ひどく目眩がします。
起き上がる事も出来ず、仕事に行く事が出来なくなりました。
この頃にはもう、うつ病だと認めざるを得ない程、私はおかしくなっていました。
息子を保育園へ送る事さえままならなくなってしまった私は、どうにか子供達を連れて実家へ帰り、そこでしばらく生活させていただく事になりました。
情けないのと、両親には申し訳ないのとで…。
本当は起き上がる事も辛いのですが、掃除や洗濯、出来る限りの事はさせてもらおうと思い力を振り絞っていました。
それを見ていた私の父が、
「動けるんだろ?!
何で仕事に行かないんだ!!
そんなんでこれからどうするつもりなんだ!!」
そんな事は私が一番分かっています。
こんな体でこれからどうしよう!。
1日も早く職場に復帰しなければ!
焦る心とは裏腹に、体が全く思う様にいきません。
30分も1人で落ち着いていられないのです。
どうにかなってしまいそう。
不安と未来への恐怖感が私を襲い、まるで幼い子供の様に、両親が側にいないと駄目な私になってしまっていました。
一番理解して欲しい両親に理解して貰えない…。
一睡も出来なかった次の日の朝、父のもとへ意を決して訪ねました。
「お父さん、私は今普通に見えるかもしれないけど、頭も体も心もぐちゃぐちゃになってしまって、自分ではもうどうにも出来ません。このままでは働きたくても働けない。
本当に辛いです!
助けて下さい!お願いします!」
父は言いました。
「分かった。そうやって言ってくれないと分からない。出来る事は俺も助ける。」
私はこの父の言葉に、本当に救われました。
分かってもらえた…。
この言葉が無かったら、私は生きていく事を諦めてしまっていたかもしれません。
誰でもいいんです。
身近にあなたを理解して、寄り添ってくれる人はいますか?
助けてって、辛いよって、言ってみて😊。